Y邸_2018_Yokohama

築40年来のマンション購入後の専有部リノベーション(改修中)。狭くても対面式カウンターキッチンは譲れないので一部屋をDKと繋げてオープンに。小さくても和室が欲しいとの事で板の間付3畳を奥に設けました。飽きが来ないようにシンプルに仕上げるかわり、手前のキッチンシンクと建具のガラス窓にこだわりました。近所のお仲間や家族がいつ来ても出迎えてくれる空間がこれから出来ていきます。同じマンションで複数の部屋が出ていましたが、日当たりも環境も驚くほど違いました。ここは改修で直せないところなので不動産購入のところから注意です。

築年数が古い場合は、構造の耐震性や共用設備が一番気がかりです。昭和55年以前の建築なら「旧耐震」で設計・建設された建物であり、新築当時の建築基準法で決められた性能は満たしても、現在の基準には合致しないと考えられます。築50年以上の古いマンションは耐震診断を受けて耐震補強したり建替えしたりが望ましいといえます。古いマンションのいいところは、第一に立地、第二に管理と思っています。逆に気をつけないといけないのは、耐震性を含めた構造、給排水・空調・電気設備の配線・配管の更新です。きれいにリノベしても元の配管が古いままであったり雨漏れした下地がそのままだったりしては、いずれ近いうちに底をもとから直さないといけない事態が生じる可能性が大だからです。信用できる施工がされているか、またはこれから自分が改修するなら目に見えなくてもそこからやり直した方がいいか判断しないといけません。ほかにも気を付ける条件がありますので、ぜひ建築に詳しい宅地建物取引士か不動産に詳しい一級建築士にみてもらうことをお勧めします。

有限会社オリガミックアーキテクチャー