増えた収納

待ちに待った自宅の新築!すべて希望通りとはいかずともたくさん打合せもして納得して作ってもらったから、きれいで気持ちよいしやっぱりよかったと思う。

が、1年も経たないうちに、やっぱりどうしても収納が欲しいという気持ちを抑えられなくなってきた。図面を見たら、利用されていない空間があることに気付いた。

きっとここに収納を作れるに違いない!!


というお問合せを頂き、収納を作った案件です。

初の打合せ。あら、と施主に質問。「ここの壁は変更されましたか?」室内で、図では壁になっているのに実際は素通しの窓になっているところがあるのです。

聞けば圧迫感があったので引渡し後に別の業者さんのリフォームで取って窓にしてもらったのだというので一言。

「耐震上必要な壁として計算してあったものなんです、、、解体した大工さんたいへんだったのではないですか?」

「確かに大変そうだったかも。しっかり作ってあるって言ってた」と。なんということでしょう。でも施主は専門ではないのですから。

リフォームしたのもきっと構造を知らない者に違いない、と勝手に考えていると「二級建築士が来たけど図面も見なかったし聞かれもしなかったわ」とのこと。

ああ、なんてことだ。という声は封印して、今回手を付ける壁の箇所でできるだけの補強をすることとした。

「何を入れますか?それによって作り方が変わります。見積も違います。」

耐力壁を補う補強壁、金物支柱と固定用材料、可動用金物、段板、スペースが狭いので重いものは床置きしかない。壁を解体するまでは床の造作可能性もあり。

扉の造作、解体した周囲の補修、ほかの場所の棚造作、ハンガーパイプ取付などなど。

手や体が入らない場所での作業は困難を極める。新築時に計画してあればもっと楽に造作できたはずだけれど順序が違うので仕方ない。

十分な説明もし、費用も掛かりますが当初のプラン以上のものを作る努力を致します。

上部は手前側からは届かないが反対側の壁を解体すればそちらから利用可能な収納ができました。

ビールケース置き、掃除機入、ストック棚、吊パイプ、

設備点検用のスペースを考慮してできる限りの収納です。

有限会社オリガミックアーキテクチャー